高次脳機能障害ブログ AKOのブログ

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「こんち」を介護して8年になりました

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こんにちわ!
仙台在住、61歳のおじさん、、、AKOです。

私の連れの「こんち」も8年前に脳出血で倒れ、以来高次脳機能障害と付き合っています。

「こんち」は多動や奇行があり、食事やトイレも最後まで集中できません。目の前の物を拾ったり取ったりで、一人での外出もままならないため、職場への復帰はできませんでした。

私が働きながら2人で暮らすという過酷とも言える介護生活が始まりました。
社会的には全く理解されず、警察官がやってきたことも何度もあります。(今ではお友達です 笑!)

介護ヘルパーさんなども症状に対応できずに辞めていき、ハローワークを経由して自費で補助者を雇ったこともありました。

また、精神的な混乱がひどく、「もう2人で遠い所へ行こうか?」などと考えたこともありました。(涙)

そんなこんなで、2年前に私も職を辞め、今は「こんち」の介護に専念しています。
それは、主治医とソーシャルワーカーさんの「社会の親切や福祉の制度を使いながら生活するのも立派な生き方」という言葉でした。

「なるほど」と思うところがあり、
・障害者年金を生活費としていただくことにした。
・介護認定をし、食事などで居宅ヘルパーの支援をもらうことにした。
・精神障害者認定を受け、自立支援施設へリハビリ通所することとした。
・仙台市の福祉サービスを使い、外出時は支援をお願いすることとした。
など、福祉サービスを使いながら介護生活をしています。
これだけでも私の負担はかなり減り、なんとか生活を楽しむことができるようになりました。

また、これまで周囲にはできるだけ病気を隠して生活してきましたが、これを機会に一切をオープンにし、できるだけ町内の行事やお祭り等にも一緒に参加しています。

次第にマンションの住人や街の人達から「一緒に暮らしていいんだ!」という雰囲気や、協力が得られるようになりました。

近所の庭に咲く花を折っても、「今度は気をつけてね。」を優しく対応してくれるようになりました。(「本当はいけないこと」とその都度話して聞かせてはいるんですが、、、、、)

神社のお祭りでは、優先的にカラオケを歌わせてもらい、賞品をゲット!
以来、町内の敬老会では歌を披露するようになりました。本人は相当な自信になって張り切っています。

新幹線や飛行機で遠くに行くのも旅(人生)だが、ゆっくり歩いて、野に咲く花や神社の歴史に目をやるのも旅(人生)だと思って、二人で病気と介護を楽しもうと思っています。

先週も車中泊で信州を旅してきました。一本のネギだけで食べる「高遠そば」を堪能したり、野沢温泉の男湯に2人でゆっくり浸かってきました。まさに珍道中でした。

10年間付き合ってきた病気です。何かのお役に立てる事もあるかもしれません。
是非情報交換させてください。
お互いに生きる希望につながっていければと思います。

よろしくお願いいたします。

もし、暇があったら「こんちの闘病日記」をのぞいてみてください。
http://www.geocities.jp/akomovie21/konchi/

AKO

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