交通事故や転倒などにより脳の一部が損傷を受けることで
記憶・意思・感情など高度な脳の機能に障害が表れること
交通事故や転倒などにより脳の一部が損傷を受けることで
記憶・意思・感情など高度な脳の機能に障害が表れること
高次脳機能障害(こうじのうきのうしょうがい)とは、主に脳の損傷によって起こされる様々な神経心理学的症状のことです。
その症状は多岐にわたり、注意障害、記憶障害、失語識障害、失行識障害、見当識障害などの種類があり、脳の損傷部位に
よって特徴が出ます。
高次脳機能障害は、交通事故の直後は実感できない場合があります。
すぐに治療が必要な外傷に気をとられ、また事故後のショックから、
はっきりと認識できないまま、症状がすすむ危険性もあります。
少しでも「以前と違うかも・・」と感じることがないか、意識的に考えてみましょう。
以下は高次脳機能障害の主な初期症状です。当てはまることがないかチェックしてみてください。
覚えたはずなのにすぐに忘れてしまったり、過去の記憶や、
知っているはずの人や物の名前が思い出せなくなるなどの症状があります。
脳に入ってきた新しい情報を覚えられない状態になります。
脳の損傷により行動や感情・情動の障害を来すことがあります。
交通事故にあう以前に比べて、些細な事で怒るようになったなどの
変化がみられる場合は必要な検査を受けた方がよいかもしれません。
仕事や作業をしているときも、他で物音や話し声が聞こえるとそちらに注意がそれ、
落ち着きがなくなり作業に支障をきたします。
突然きっかけもなく怒りだしたり、また子供じみた衝動的な行動を起こします。
感情の変化に過剰に反応し、簡単に泣いたり笑ったり、怒ったりし、
周囲の状況にそぐわない、ふざけた冗談を言うなど社会性に欠けた状態になります。
自己の周囲の変化に対する感情の動きが乏しくなり、
外部からの刺激に対して無関心になります。
意欲の低下や倦怠感、睡眠障害などの症状が現れる場合もあります。
記憶、意思、感情などの高度な脳の機能に障害が現れる場合、外見上障害があることがわかりにくく、周囲の理解を得られにくいといった問題もありますが、障害の程度によっては本人ですら気付かないということにも、この障害の難しさ・問題点があります。
物忘れや記憶障害、感情を抑制する障害などが現れます。
麻痺などの身体的な症状が見られない場合も多いですので、
医療機関においても見過ごされている場合もあります。
上記の症状の一部でも該当する場合は高次脳機能障害の可能性があります。